【終の棲家】を探す

〜私の母と私の子、そして私の終活メモ〜

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母からの電話「グループホーム探してほしいんだけど」

前記事の続きです。

私が高齢者が借りられる賃貸物件を探して数日後、「どこかアパートにでも…」と言っていた母からふたたび電話があった。
その後談としての電話だったが、賃貸物件から急激に話が展開していったのだ。

グループホーム探して」

唐突に言い出したのだ。グループホームのワードが出てきた時、ええっ?!って思った。
母がどこかアパートにでも…と言っていたのは、そういう介護施設いわゆる老人ホーム的なものをまだ遠ざけているのだな、と私の印象で思っていたから。

なぜ「グループホーム」と言い出したのか?理由は察するに、実家の付近に「グループホーム〇〇の家」っていうのがあって、近所の誰それさんが入ったみたいよーなどと過去に聞いていたから。

母の中では、老人ホームというと「高い」という印象しかないらしく、資金面でそんな優雅な生活は出来ないと考えているらしい。
でもグループホームは比較的安価で入居できる(たぶん近所の人の話によるところが大きい)と思っているみたいだ。
本人の話しぶりによると、グループホーム認知症の人が入居するところという概念が欠落している。

ケアマネさんにはまだ聞きたくない

私はもともとグループホーム認知症の人のための施設だという認識はあった。

賃貸物件探しから、急にグループホームへ舵を切ってくるとは…。
と、ここで無下に「っていうかグループホームって認知症の人が入る施設だよ!」とは言えず。
なんだか、まだよく施設の種類とかもわかってないようだったから「ケアマネさんに聞いてみればいいんじゃない?」と言ってみた。

そうしたら「だってケアマネさんに聞いたら、なんか本格的に話進んじゃうじゃん!」と(笑)。
え、っていうか本格的に探してないんですかぁぁぁ???
いろいろトンチンカンな話のずれが生じやすい年代であるが疲れる…。

とりあえず探すけど場所的な条件がつく

本人的には

  • 今通っているデイサービスの送迎が来てくれるところ
  • デイサービスは兄の家の付近にあるので、「お兄ちゃんの家の近くだといいよね」
  • とのこと。これはまあそうだろうなと。

    とりあえず母の言うグループホーム」を探すテイで、いったん電話を終えた。

    私の中では、母は「サービス付き高齢者住宅」がベスト!だと思っていたから。電話では言わなかったけど、賃貸物件を探していると自然とその手の情報が飛び込んでくるので、私も理解を進めていた。

    超高齢者社会にふさわしく、今ではマンションアパートを探すように「老人ホーム」専門のサイトがあると知ったばかりだった。ちょこっと探せばワンサカ出てくる。

    ここから、資料請求&問い合わせ&見学予約が怒涛のように始まるのであった。

    (つづく)

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    後期高齢者が入居できる賃貸物件はあるのか問題

    前記事の続きです。

    「どこかアパートにでも移って…」という母の希望。でも果たして後期高齢者である82歳が賃貸物件を借りることができるのだろうか。

    前提として、母本人には収入がないから(年金もなし=諸事情により)、借りるとしたら兄が契約者となって、入居者が母ということになるだろうけど。
    それは母自身も分かっていることで「お兄ちゃんに借りてもらうしかないよね~」と。

    後期高齢者が入居できる賃貸探し

    サクッとネットで情報収集。でも、本気で物件を探したいわけではなくて、むしろ「ダメな理由、借りられない理由」の根拠を母に提示するための情報を探す、という方がリアルなところ。

    賃貸物件といえば、マンション・アパートである。足が悪くなっている母(買い物はシニアカート使用)が、実際にそのような所に住むのは、はっきり言って現実味が薄い。
    完全バリアフリーがなされているところなら別だが。そんな都合のよい家が安価であるわけがない。

    公的な物件から検索

    最初に検索したのは、公団。●●県住宅供給公社的なやつです。
    そこで「高齢者向け優良賃貸住宅」をいう3階建てのアパートというかマンションみたいなのが出ていました。たったの1件です!

    あら!あるんだね~と詳細を見てみると
    「賃貸契約の条件 入居条件:年齢80歳未満の方で、かつ自立した生活が出来る方。」だそうです。

    はい、終了!

    アパートマンション情報サイトで検索

    いわゆるアパマン系の検索も試みてみる。エイブルのHPでこんなのが載っていた。

    老人ホームに入るまでもないが、高齢でも安心できる住まい、というレベルの人が対象らしい。ガチっとうちの母に当てはめるにはちょっとムリあるかもなぁ…という感じもありつつ、物件検索。

    民間の物件なら、めぼしい地域だけで検索しても300件以上はある。一人暮らしのアパートでやはり月7~8万円はかかる。
    それにあくまでも「シニア入居相談可」というだけで、現状の母が借りるには…。

    こちら側の都合をくみ取っていただいたところで、高齢ゆえの「孤独死・失火・犯罪被害」の事を考えると、どうしても現実視できない。結局、どこにも問い合わせはしなかった。

    「高齢者 賃貸」で検索すると希望を失う

    そんな感じでひたすらネットの海をさまようと、ますますマイナスな情報ばかりが目についてしまう。80歳を超えた年寄りには部屋を貸したくない理由は、どれも正当だからだ。
    まだ前期高齢者のうちはいい。後期高齢者じゃね…。

    ちょうど少し前に、ピッコマで「不浄を拭うひと(沖田×華)」というコミックを読んでて、それが特殊清掃の仕事を描いたマンガなんでね。どうしても「孤独死」のワードが思いついてしまう。

    実際、そういった「死をもって退去」の場合の貸主の苦労などは、テレビなどでも目にするし。

    もうすこし、早い段階…せめて足がもっと自由が利くうちだったら、賃貸物件を探すのもありだったと思うが、とにかく現実視できないことに、どう話を進めていくか頭を抱えてしまった。

    (つづく)

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    母の住まい探しの始まり

    私の実家には現在82歳の母が独居しています。父が9年前に他界してからずっと一人暮らし。
    その母が「ここを出る」と決めた経緯について。

    実家の老朽化

    実家は、私の両親で営んでいた店と住まいを兼ねた「店舗兼住居」ってやつです。二階建てで、1階が店、2階が家っていう。今から40年以上も前に、中古の倉庫物件を改築して入居しました。

    もともと古い建物だったし、30年ほど前にも改築をして、建物の半分を屋根瓦、半分を合成樹脂製の床で屋上に変えました。

    ここ10年ほどの台風や悪天候の時、この屋上部分から2階への雨漏りが起きるようになってしまって、そのたび屋上の水が入ってしまうところなどにブルーシートやブロック、強力粘着テープなどで素人補修を繰り返してきました。

    でももう限界っぽくて、最初は外壁に近いところだけだった雨漏りがどんどん家の中心にまで広がってきて、ついには母が寝ている2階の寝室の天井真ん中から漏るようになってしまいました。

    母の行き先

    私には兄がいまして、割と近くに住んでます。母曰く「実家に住めなくなったらうちで面倒をみるから」…というようなことを兄は10数年前には言っていたようです。

    なので、実家がどんどんボロくなっても、修繕のためにお金をかけるなと言っていたみたいです。そりゃそうだろうなぁと私も思っていました。

    で、いざ。実家がここまで傷んでしまって、一時しのぎで子供部屋で寝ていますが、足の方もだいぶ悪くなっており身体もしんどいし、なにより風や大雨のたびに雨漏りすること、通りのトラックやバスなどで地震のように揺れる場所がら…そういう諸々の住居に関するストレス、それに限界を感じたとの事です。

    家を売ろうと思う

    子供二人(私と兄)はそれぞれ結婚して、二人とも家を建てました。なので、実家の場所を誰も継ぐようなことにならないし、「もうここで売却してしまって、どこかアパートにでも入りたい」と、ある日電話をかけてきて母は私に言いました。

    母の電話の話を聞きながら、ああそうね、そうねと相槌をして聞いてはいましたが、やっぱり「実家を売る」という言葉は強くのしかかってきます。

    売るという事は、中古物件として売るわけではありません、もちろん。取り壊しして更地にして、土地を売るということになりますので。それはやはりショックです。

    あぁいよいよか…と思いましたし、悲しい気持ちというか…喪失感(まだこの言葉を使うのは早いのだろうけど)に襲われましたね。

    どこに住むか問題

    「どこかアパートにでも引っ越して…」と、母は言うが、これほど現実味のない話はありません。

    まず借り手として82歳のおばあちゃんがアパートを借りられるのか?という部分。収入がない身だから「お母さんはどうせ借りられないから、お兄ちゃんに借りてもらうようなことになると思うけど」って言うんです。

    電話で聞きながらオイオイ!と思いましたけど、あえてそこでは「貸してくれっこないじゃん」なんては言わない。兄と直接話をしたわけじゃないし…。

    でも、実は兄は住宅関係の仕事をしていて、なんかコネ的なアレで心当たりがあるのか?と一瞬あたまをよぎったので、いったんスルーしました。

    このようなケースで、老人が一人で借りられるアパートがあるのか?公団的なものならOKなのか?でも、なんとなく年寄りに喜んで貸してくれる貸主などいるわけない…と頭の中はぐーるぐる。

    孤独死」という言葉がぐーるぐる…

    この時点では、まだ「老人ホーム」というキーワードは出ていませんでした。

    (つづきます)

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    はじめまして

    はじめまして。N.Y.アスターと申します。思い立ってブログを始めることとなりました。

    自己紹介

    今日現在(2021年10月11日)で49歳のアラフィフ女です。専業主婦です。
    子供が二人います。夫は一人います。
    バツはありませんが、いずれそうなっても全然かまわないし、むしろそうなりたいと常々思っています。

    名前のない家事に追われて、産後はずっと専業主婦です。
    在宅ワークとも言えない内職で細々と自分の費用を賄っています。
    夫からは生活費だけは貰っていますが、自分のお小遣いは自分で捻出せざるを得ない状況です。

    子供は、一男一女。二人とも障害児です。

    (当ブログでは、障害/障害者/障害児の表記をします)。

    息子は現在、中学三年生。軽度知的障害、療育手帳はCです。
    超低出生体重児(超未熟児)で、妊娠8か月での出産となりました。
    SGA性低身長症で成長ホルモンの注射をして、身長を伸ばしていますが、小柄で超がつくほどの細身。
    学区中学校の特別支援学級に在籍です。

    娘は現在、小学四年生です。重度知的障害、療育手帳は特Aです。
    自閉症でもあります。独特の困りごとオンパレードの娘です。
    こちらも小柄ながら、どんどん横に肥大中!市外の特別支援学校に在籍です。

    老親と実家の事。

    私の母は、御年82歳。まだ頭はわりとしっかりしていますが、やはり老いは老い…。そろそろ体の方もしんどいようです。
    それと実家がもう雨漏りや老朽化がだいぶヤバいので、実家を売却する話に進んできました。そうすると母は自分の住まいをどこかに探さなければいけなく、その特命を私が受けたというわけです。
    ちなみに私には兄がいますが、そちらへの「同居」はないものとして話が進んでいます。

    始まったばかりの「終の棲家」探し

    母の新しい住まい、それはつまり「老人ホーム」的なところに行くこと。
    調べたこと、問い合わせたこと、そして現実を知る…。
    まだ始まったばかりではありますが、前途多難ではあります。

    そして、子供達も…いずれは自宅を出て、どこかに住まう事になるでしょう。
    それが一体どういうところなのか、どうすればいいのか。まったくさっぱり足がかりがありません。
    これから少しずつ探していくわけですけど、こうした子供達なので、私の親としても使命は子供達の入所先を探すところまでかなと思っています。
    本来は子供自身で開いていく未来を、私が探すことになるわけです。それはとても切なく悲しくやり切れないけど、やらなくては私は死ねませんから。

    そして、最後は私の「終の棲家」を探すことになるでしょう。今の自宅(夫が建てた家)を処分し、きっとどこかに入ることになると思います。というか、そうしたい!
    もしかして、母の老人ホーム探しが、自分の時に役に立つのではないかと思いました。
    あれやこれ、もう覚えたことが右から左へ通過するアラフィフエイジ。なんてことはない事でも記録しておけば、役に立つかもしれない!と思ってブログを始めた次第です。

    こんなブログ主ですが、どうぞよろしくお願いします。

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