高等部入試「事前相談」で行われること
特別支援学校の高等部に入学するにあたり、外部から受験する生徒は「事前相談」というものを受けることが必須です。内容は保護者面接と児童の行動観察となりますが、この事前相談をもって、ほぼ入学の可否は決定しているものと推測しています。
保護者面接で聞かれたことは「本校が第一志望か?」ということ。これが一番重要ですね。もう首をブンブン振って、ハイッ!!とお答えいたしました。あとは療育手帳の内容とか、診断名、服薬しているものなど。10分程度だったような気がします。
それが先日、無事終了いたしまして、入学願書他の書類を頂いてきました。中学校にて記入してもらう記録表(出席日数やら教科の状況など)を、担任の先生にお願いしてあります。それと願書を提出するのが来年の1月末。トントンと何事もなく運べば春には入学を迎えられることでしょう。
希望すれば必ず入学できるのか?という疑問
入学できることが「確定」のような書きっぷりですが、もちろん合格発表のその日まで合否はわかりません。ですが、妹の小学部入学の際にも同じような手順を踏んでいるので、学校側の運用フローは見えていました。
もうすでにこの事前相談の段階で「人数」の確定が行われていると思います。中学部から上がってくる児童と、受験して入ってくる人数はこの段階で把握できていないと新年度の体制が諸々決まらないからです。2月の入学試験の結果での人数確定では間に合わないのでしょう。
ゆえの事前相談は「必須」ということになります。ある情報スジによれば、来年度の小・中・高合わせての在籍児童の人数は今年度よりも20人以上多い見込みなのだとか。卒業して減っても、入る人数が多い…。教室の確保、教員の確保が急務です。教室以外のスペースをつぶしてつぶして作っている状態。
特別支援学校の高等部。第一志望としている限り、定員を超えていたとしても、「お断り」されることは、ほぼないのではないかと思います。あくまでも希望的な推測なんですけど…。
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未就学では就学相談、高等部からは事前相談
どれだけのニーズ(人数)が必要なのか?という事を数値化するために、小学校に上がる前には「就学相談」、高等部入学の前には「事前相談」が行われてるってことですね。
小学校入学前には、特別支援学校なのか学区の小学校の特別支援学級なのか、あるいは通常学級なのか…。これを割り振るのが教育委員会の「相談」、とは名ばかりの「調整」を受ける。なまじ経験があるので、冷めた目で客観視してしまうのが我ながら悲しい(笑)。
未就学から小学校にあがるハードルよりも、高等部を受験する方がハードルは低いかもしれない。これは地域によるところが大きいのだろうけど。私はそう感じた。
近頃は、ママ友関係に受験の事をよく聞かれる。やはり気になるよね~。私も親切丁寧に教えてしまうけどさ(笑)、胸張って言える受験体験でもないから、ナンダカナ~とも思う。上も下も障害児だから経験談だけ豊富になっていくのよね…。
今のところ、身近な問題として受験を心配しているママ友だけしか受験の事は話してないけど、長年の障害児育児で興味だけで首突っ込んでくる人がいるからね~。そういう人の見分け、鼻が利くようになってしまって、自分で自分に風格感じてるという(笑)。
本人がどうしたいか?を言えない苦しさもある
今回、受験をどうしたいか?なんてほとんど息子本人と話したことはない。もう必然と…という感じで決まってしまった。ここに本人の意思があったらどうなっていたんだろう?とも思う。多分、今まで学区の中学校にいた子なら抱えがちな問題なのかと。
ずっと疑問に思ってたけど、時間だけが刻々と経ってしまったけど、息子はなぜ自分が「特別支援学級」の子なのか、考えた事があるんだろうか?もちろん聞かれたこともない。
このまま、きっと、就業先も「必然の流れ」で決まっていくのかな…。
いや、決まればそりゃありがたいんですけど。決まれないってことの危機感もあるけど。
息子が「どうしたい」のかがわからないという苦しさはずっと持ち続けるのかもしれない。